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虫歯の進行と治療について

2020.11.30

目次

こんにちは。
「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 上尾診療所」歯科医師の塙です。
今回虫歯の進行と治療について記述します。

C0段階、C1段階

C0段階とは、まだ発生して間もない初期の虫歯のことです。
歯の表面に穴は空いておらず、白斑、白濁といった症状だけが認められます。
そのため、治療を必要としないことも多く、フッ素塗布などの予防的処置を実施することで歯の再石灰化をはかります。
ご家庭でしっかりとブラッシングすれば進行しません。

C1段階とは、虫歯がエナメル質(歯の表面の硬い部分)までに限られている状態です。
この段階では痛みはほとんどありません。舌で触った時に違和感があったり、食べ物が詰まりやすくなったりした場合はこのエナメル質の虫歯が疑われます。虫歯を削ってコンポジットレジンという樹脂で埋めることで治療が終わります。
この程度の時に治療をすれば、痛みはなく、一回の治療で終わることが多いです。

C2段階

C2段階とは、虫歯が象牙質(エナメル質の中の深い部分)まで進行している状態です。
この段階では冷たいものや甘いもので染みたり、噛んで痛みがでたりします。虫歯の穴が大きい場合には樹脂だけでは治せず、金属やセラミックなどの部分的な被せ物での治療になります。
部分的な被せ物での治療になると、型取りをしなくてはいけないため、二回の治療が必要になります。

C3段階

C3段階とは、虫歯が深く、神経にまで感染している状態です。
この段階では、冷たいもの、温かいもので染みてしまったり、なにもしなくても痛みがでます。夜も眠れないくらい痛くなってしまいます。虫歯のなかでもっとも痛みや不快感が強い時期です。ここまで進行してしまうと、神経を取らざるを得ません。この場合は神経を抜いて根の治療が必要になります。根の治療は個人差はありますが、数回かかってしまいます。
根の消毒が終わり、最終的なお薬まで詰めた後は、歯に土台(コア)を立てて被せ物を作っていきます。神経がなくなると、歯は脆くなってしまい、寿命が縮まってしまいます。

C4段階

C4段階とは、虫歯によって歯冠(歯の頭の部分)がなくなってしまい、歯根だけ残っている状態です。神経は完全に蝕まれてしまっているため痛みなどの症状は消失しています。この状態で放置してしまうと、根の治療をしても治るのが難しく、病巣が他の歯に感染するのを防ぐために歯を抜かなくてはいけなくなることもあります。歯を抜いた後はブリッジ、インプラント、入れ歯などでの治療になります。

このように、初期の虫歯であれば治療の負担が少なくすみます。逆に放置してしまうと、歯を残せなくなることもありますのでぜひ症状が出る前に定期的な検診をおすすめします。ご予約のお電話お待ちしております。

「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 上尾診療所」