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口臭ってどうやって治すの?原因は?

2024.6.01

目次

こんにちは。

「医療法人社団歯友会赤羽歯科上尾診療所」の歯科衛生士の佐藤と田上です。

朝起きた時や、日常生活でお口の臭いが気になることはありませんか?

口臭が発生する原因は人によって様々あります。

今回は、口臭の原因とその改善策についてお話していきます。

 

〈何で口臭がするの?〉

口臭とは、本人やまわりの人が不快に感じる呼気のニオイで、口臭の自覚がある人は80%を超えるといわれます。

口臭の発生には大きく分けて、三つの原因が挙げられます。

 

1.生理的口臭

起床直後、空腹時、緊張時は唾液の分泌が減少することで細菌が増殖しやすく、口臭が発生します。

また、加齢や女性の場合生理時やその前後ホルモンバランスの不調により口臭を感じるときがあります。

2.外因的口臭

ニンニク、ニラ、ネギ、たくあんなどの臭いの強い食品、酒、タバコ等による口臭で、多くは時間の経過とともに弱まります。

3.病的口臭

(1)全身由来
鼻や喉の呼吸器系の病気、消化器系や糖尿病などの病気が原因で口臭が起こる場合があります。

全身由来の口臭としては糖尿病のアセトン臭、トリメチルアミン尿症のアミン臭などがあります。

(2)口腔由来
歯周病、歯や舌の汚れ(歯垢、舌苔)、進行したむし歯など、口腔内の原因で起こる口臭です。

 

口臭の原因の80%以上が口腔内にあるとされています。

 

口腔内で一番考えられるのは歯周病です。過去の研究で歯周病と口臭の間には高い相関性があることが知られています。

歯周ポケット内に潜む、嫌気性菌という細菌が、代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンをジメチルサルファイドを産生し、これらが口臭のもとになります。

 

硫化水素:卵が腐ったような臭い

メチルメルカプタン:たまねぎが腐ったような臭い

ジメチルサルファイド:キャベツが腐ったような臭い、便臭のような臭い

 

 

〈口臭を予防するには?〉

それでは、これらの口臭を予防するにはどうしたら良いのでしょうか。

ご自宅で出来るセルフケアと歯科医院での口臭治療をご紹介します。

 

【ご自宅でのセルフケア】

(1)歯ブラシ、フロス、歯間ブラシと歯磨き剤を使って、プラーク(歯垢)を除去して口の中を清潔に保ちましょう。

入れ歯の方はお手入れをきちんとしましょう。

(2)舌の上に汚れが溜まっていると口臭の原因になります。舌ブラシを使って、1日1回程度舌の清掃も行うようにしましょう。

(3)胃腸の不調は口臭の原因になります。

暴飲暴食は控え、毎日3食規則正しく食べる、ストレスを溜めないなど、胃腸によい生活を心がけましょう。

 

 

 

【歯科医院でのプロフェッショナルケア】

 

(1)気づかないうちに、古くなった被せ物が原因で臭いを発している可能性があります。

歯科医院で定期検診を受け、歯周病や虫歯にかかかっていないか診てもらいましょう。

(2)歯石除去や、自分の口の中に合った適切なブラッシング指導を受けましょう。

 

 

〈最後に〉

 

1つの要因だけでなく、複数の要因が重なって口臭が発生している場合があります。

予防するには、お口の中を清潔に保つことが重要です。

自覚症状が無い方も、半年に一回程度の歯科検診をお勧めします。

 

現在お口の不快な臭いでお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。